50代の転職 | SAN-SUKE

50代の転職

50代で転職していいのか迷っていませんか?
この記事では、建設業界の50代の転職市場を解説します。
50代での転職に失敗しないためにも、参考にしてみてください。

建設業界での転職における50代の市場感

建設業界の市況感は非常に盛り上がっています。
業界経験者であれば、50代でも、自身の望むような転職できるケースが多いです。
特に施工管理の転職市場は、近々国際的なイベントが開催されることからニーズも多く、企業は経験豊富な施工管理のできる人材を求めています。
事実、転職サイトで「建設業×50代」と検索してみると、「60歳以下なら面接確約」などの求人が多く検出されています。

建設業界は人手不足【有効求人倍率は5倍以上】

厚生労働省が発表した、令和3年2月の建設業の有効求人倍率は5.58倍です。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年2月分)について」
「1人の求職者に対して5件以上の求人がある」という状態なので、経験者であれば50代でも転職しやすい時代です。
一般的に転職は「若い方が有利」と言われていますが、需要があり、専門性の問われる施工管理や施工図等建設業界の職種では、経験者を求める声が多くなっています。
特に経験が10年以上ある40代・50代に関しては、経験を歓迎し、年齢が問題になることは少ないです。

50代で転職する3つのメリット

建設技術者が50代で転職するメリットは、下記の3つです。

・経験を活かせる
・人脈を活かせる
・資格があると年収ダウンしにくい


1つずつ解説します。

経験を活かせる

今までの経験を活かせるのは、大きなメリットです。
採用する企業側も、あなたの経験に価値を感じています。
会社によっては若手の育成を任されることもあり、やりがいがあるでしょう。

人脈を活かせる

今まで築いてきた人脈を活かすこともできます。
例えば、過去に同じ現場で働いた優秀な職人さんなど。
人脈を活かして企業に貢献して評価されるのも、大きなメリットです。

資格があると年収ダウンしにくい

50代の転職であっても、業務に活かせる資格があると年収ダウンしにくいケースもあります。
建設業界は、資格が重視されるからです。
例えば施工管理であれば、「施工管理技士」があると転職に有利。
企業側は施工管理技士が増えると受注できる工事が増えるため、利益に直結しています。
企業側も採用したがるため、前職の年収を考慮してくれて、年収ダウンしにくくなることがあります。

50代で転職する3つのデメリット

反対に、50代で転職するデメリットは下記の3つです。

・業務量が増えることがある
・異なる分野への対応の可能性がある
・転職先に馴染みにくいことがある


こちらも1つずつ解説します。

業務量が増えることがある

中堅層である50代の施工管理などは、経験があり、体力的にも問題なく働けるので、重要な案件が集中しやすい傾向にあります。
また、業界的にも人材不足なので、会社的にも案件が増加傾向なのであれば複数案件を任されることが多くある可能性もあります。
働き方を変えようと、転職を決意される方は要注意です。

異なる分野への対応の可能性がある

転職先によっては、これまでとは異なる分野への対応が必要となります。 建築工事の中にも、マンション、大規模施設、設備の中でも空調や水回り、構造でもRC特化など、様々な特徴があります。
50代の経験豊富な知識を生かして働こうと考えている方は、転職先と扱っている物件や分野などは、詳しく確認しておくことが必要です。

転職先に馴染みにくいことがある

年齢が上がるにつれ、新しい環境での馴染みにくさを感じる方も多くなります。
事前に採用担当者と会話をしたり、社内や現場の環境を共有してもらったり、 場合によっては現場を見せてもらうなどして、転職先の企業理解を深めることで解消をする必要があります。

建設業の50代の平均年収について

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、建設業の50代の平均年収は650万円ほどです。
ちなみに、企業規模別の50代の平均年収は下記のとおり。
・10~99人:562万円
・100~999人:709万円
・1000人以上:997万円
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
規模が大きくなればなるほど、賃金が上がっているというデータになりますが、 一概には言えませんので、転職先と話し合って、納得感のある年収で働けるよう交渉しましょう。

上位資格があると大手に転職できる可能性もある

経験も重要ですが、できるだけ上位資格を取っておくと大手に転職できる確率がアップします。
例えば施工管理技士なら、2級より1級の方が有利です。
いずれにせよ、良い条件で転職するには上位資格があった方がいいので、良い機会だと思って資格取得に挑戦してみるのも良いと思います。
受験するのに実務経験が必要な資格も多いですが、50代であれば実務経験が豊富だと思うので、受験資格を満たしている可能性が高いです。

転職時に年収がダウンしやすい3つのケース

ちなみに、50代の転職で年収がダウンするケースは下記の3つです。
・規模が小さい会社に転職
・未経験の業種/職種への転職
・時間や地域を限定した転職
年収も大事ですが、ワークライフバランスを考えて転職される方も多いです。 年収と働き方のバランスを考え、双方合意の下での転職を心がけましょう。

まとめ:50代の転職は、不利ではない!

結論、建設業界の50代はバリバリの現役世代。
施工管理の資格保持者などは、特段心配することなく転職活動に臨むことができるでしょう。
施工管理は非常に引く手あまたの職種です。
とはいえ今までの経験の蓄積に胡坐をかくことなく、謙虚に自分のスキルを磨き続けていき、
60代などでも必要とされる人材であり続けることができるように心がけましょう。

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