電気工事施工管理の働き方・転職 | SAN-SUKE

電気工事施工管理の働き方・転職

電気工事施工管理の仕事内容や転職先などを解説します。
電気工事施工管理技士など国家資格を取得すれば、年収アップも期待できる仕事です。
手に職がつく仕事なので、キャリアアップしていきましょう。

電気工事施工管理の仕事内容とは

文字どおり「電気工事の施工管理業務」を行うのが仕事です。
電気工事の主な種類は下記などがあります。
・電気の配線工事
・冷暖房設備の工事
・照明の設置工事
・コンセントの設置工事
・鉄道電気工事
・発電所の工事
・プラントの電気工事

電気工事施工管理の具体的な仕事内容は下記のとおりです。
・現場の安全管理(危険箇所がないように管理する)
・品質管理(品質の高い工事を目指す)
・工程管理(電気工事のスケジュール管理)
・原価管理(利益が出るように工事を進める)
・朝礼の指揮
・施工図の作成
・現場の写真撮影
・電力会社への申請書類の作成
仕事内容は多岐にわたるので、マルチタスクスキルも必要です。

電気工事施工管理のやりがい

電気工事施工管理のやりがいは下記の3つです。
・無事に電気設備が完成すると達成感がある
・実務経験を積むと給料アップしやすい
・手に職がつく
建築物に電気設備は必要不可欠であり、無事に施工が終わったときは達成感があるものです。
技術職なので、実務経験を積んでいくことで昇給できる会社も多いです。
後述しますが、電気工事施工管理技士など国家資格を取得すると、資格手当がついて年収アップできることもあります。
電気工事施工管理の年収は400万~500万円が相場ですが、キャリアアップしていくとさらに稼げる人もいます。
※大手に勤務している人だと年収700万円以上の人もいます。
電気工事がなくなることは考えにくいですし、電気工事施工管理が不足していることもあり、きちんとスキルが身につけば手に職がつく仕事といえるでしょう。

電気工事施工管理のきついところ

反対に、電気工事施工管理のきついところは下記の3つです。
・工事終盤の施工が多くスケジュールがきついことがある
・夜間作業をすることもある
・他の工事より肩身が狭いことがある
主な施工の順番は「土木→建築→設備」です。
電気工事は「設備」に該当するため、工事終盤の施工が多いです。
土木や建築でスケジュールが押していると、電気工事の工期が短くなってしまうケースもあります。
室内作業も多いため、工期が短い場合は夜間作業を行うこともあるでしょう。
また、建築施工の合間を塗って工事する現場もあるため、なぜか邪険にされたり急かされることもあり、肩身が狭い思いをする人もいます。

電気工事施工管理の転職先

電気工事施工管理の主な転職先は下記のとおりです。
・電気施工会社
・建設会社
・プラント施工会社
・公務員
もっともポピュラーなのは電気施工会社への転職ですが、ゼネコンなど建設会社に勤務して電気施工の部署で働く人もいます。
後述しますが、1級電気工事施工管理技士を取得したり、実務経験を積んでいくと大手に転職できることもあるでしょう。
また、工場や発電所を造るプラント施工会社にも求人があります。
技術系の公務員で電気工事施工管理の募集もあり、実務経験や電気工事施工管理技士の資格があると自治体によっては試験が免除されることもあります。

電気工事施工管理におすすめの資格

電気工事施工管理で長く活躍するために、おすすめの資格は下記の3つです。
・電気工事施工管理技士
・電気工事士
・建築設備士
1つずつ解説します。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事施工管理の知識やスキルを証明する国家資格です。
前述のとおり、取得しておくことで給料アップしたり、転職が有利になります。
1級と2級があり、違いは下記のとおりです。
・1級:監理技術者になれる・経営事項審査5点
・2級:主任技術者になれる・経営事項審査2点
※経営事項審査の点数が高いほど、会社は公共工事を受注しやすくなります。
おおよその合格率は下記のとおり。
・1級:学科40~50%・実地60~70%
・2級:学科50~65%・実地40~50%
電気工事施工管理でキャリアアップを目指すなら、避けては通れない資格です。
まずは2級から取得して、1級を目指していきましょう。

電気工事士

電気工事士は、電気工事を行うのに必要な資格です。
電気工事施工管理の人が電気工事をすることはありませんが、施工面もわかっていると良い施工管理ができるため、電気工事士の取得はおすすめです。
第1種と第2種があり、おおよその合格率は下記のとおりです。
・第1種:筆記40~50%・技能60~70%
・第2種:筆記50~70%・技能60~70%
第2種は比較的簡単なので、まずは取得してみましょう。

建築設備士

建築設備士は電気・給排水・空調設備などの専門知識をもち、建築士に対して建築設備の設計や工事監理のアドバイスをする国家資格です。
電気工事以外に給排水や空調の知識も必要ですが、建築設備系の資格でも最高峰クラスの資格なので、いずれ挑戦してみても良いでしょう。
合格率は15~20%です。「建築設備の専門家」になれるので、転職の幅も広がります。

まとめ:電気工事施工管理は、工程の中でも後半戦なので様々な折衷が必要

電気工事施工管理が不足していることもあり、きちんとスキルが身につけば一生もののスキルになる電気施工管理。 特に配線回りなどは人々の暮らしに直結するところですし、修繕なども必要になるので、様々な折衷が必要になります。
周囲への細かなサポートが好きな方に向いています。

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