管工事施工管理技士が不足している! | SAN-SUKE

管工事施工管理技士が不足している!

管工事施工管理技士の不足が問題になっています。 この記事では、管工事施工管理技士が不足している理由や、資格を取得するメリット、勉強のコツなどを解説します。
管工事施工管理技士が不足しているからこそ、資格を取得すれば貴重な存在になれるでしょう。
キャリアアップの参考にしてみてください。

管工事施工管理技士とは

そもそも「管工事」とは、下記のような工事です。
・空調設備工事
・ガス管工事
・ダクト工事
・給排水設備工事
・浄化槽設備工事
・衛生設備工事など

そして「管工事施工管理技士」とは、上記のような管工事現場の監督を行う国家資格です。
具体的な業務内容は下記のとおり。
・安全管理:安全に働ける環境づくり
・工程管理:工事のスケジュール管理
・品質管理:品質の高い工事を目指す
・原価管理:利益が出るようにお金の管理

管工事施工管理技士には1級と2級があり、下記のような特徴があります。
1級:監理技術者になれる(特定建設業の管理者)
2級:主任技術者になれる(一般建設業の管理者)

管工事施工管理技士が不足している理由

管工事施工管理技士が不足している主な理由は、下記の2つです。
・ベテランの管工事施工管理技士が引退しているから
・若手の管工事の人材が少ないから
1つずつ解説します。

ベテランの管工事施工管理技士が引退しているから

国土交通省の「建設産業の現状と課題」によると、建設業界の約3割が55歳以上のベテランです。
そして、高齢の管工事施工管理技士は引退していきます。
2025年には47万~93万人の建設技術者が不足すると予測されているため、管工事施工管理技士もさらに不足していくでしょう。

出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
https://www.mlit.go.jp/common/001149561.pdf

若手の管工事の人材が少ないから

これから管工事施工管理技士を取得するであろう20代が、そもそも少ないです。
入職者自体が少ないことも、管工事施工管理技士が不足している理由となっています。

出典:国土交通省「建設業及び建設工事従事者の現状」
https://www.mlit.go.jp/common/001180947.pdf

管工事施工管理技士を取得するメリット

不足している管工事施工管理技ですが、取得することで下記のメリットがあります。
・給料アップしやすくなる
・転職が有利になる
メリットが大きい資格なので、ぜひとも挑戦してみましょう。
1つずつ解説します。

給料アップしやすくなる

管工事施工管理技士を取得すると、給料アップしやすくなります。
理由は下記のとおり。
・会社が工事を受注しやすくなるから
・公共工事も受注しやすくなるから

そもそも工事現場には、主任技術者か監理技術者を配置しなければいけません。
前述のとおり、管工事施工管理技士は主任技術者(2級)・監理技術者(1級)になれるため、会社側は工事を受注しやすくなります。
また、管工事施工管理技士がいることで、経営事項審査に加点されます。
・1級:5点
・2級:2点
経営事項審査の点数が高いほど、会社は公共工事を受注しやすくなります。
管工事施工管理技士は売上に貢献できるので、昇給したり、資格手当がついて給料アップする会社が多いです。
稼ぎたい人は、管工事施工管理技士を取得してみましょう。

転職が有利になる

前述のとおり、管工事施工管理技士は不足しているため、資格があると転職も有利になります。
そもそも会社側は管工事施工管理技士がいないと工事を受注できないため、1人でも多く採用したいのが本音です。
特に1級を取得すると大規模な工事の監理技術者として配置できるため、大手に転職できる可能性もあるでしょう。
多くの会社から欲しがられる人材になれるため、「手に職がつく資格」ともいえます。

管工事施工管理技士試験に合格するコツ

管工事施工管理技士を取得するコツは下記の3つです。
①過去問を中心に勉強する
②アプリを使ってスキマ時間に勉強する
③第二次検定の経験記述の文章を作っておく
こちらも1つずつ解説します。

【コツ①】過去問を中心に勉強する

過去問を中心に勉強しましょう。
例年、過去問に似た問題が出題されているからです。
過去問集を1冊購入して、できれば「過去5年分×3周」を解くと問題の傾向をつかめてきます。
「過去5年分×3周」は時間がかかるので、早めに勉強を始めましょう。

【コツ②】アプリを使ってスキマ時間に勉強する

仕事の休憩時間や移動中も、アプリを使って勉強しましょう。
スキマ時間であっても、積み重ねればかなりの勉強時間を確保できます。
ランダムに出題してくれるアプリもあるので、実力を試しやすいです。

【コツ③】第二次検定の経験記述の文章を作っておく

管工事施工管理技士の第二次検定では、あなたの工事経験を記載する「経験記述問題」があります。
独特の書き方なので、事前に過去問集で文体をつかんでおきましょう。
また、出題の傾向は下記の3つです。
・工程管理
・安全管理
・品質管理
なので、この3つの文章を先に作っておくのがおすすめです。
試験本番で文章を考える時間はないので、あらかじめ文章を作りましょう。

まとめ:管工事施工管理技士は、管工事現場の監督業務を行う国家資格
・ベテランの引退や若手の不足などで管工事施工管理技士が不足している
・給料アップや転職が有利になるなど、管工事施工管理技士を取得するメリットは大きい
・過去問、アプリ、経験記述の文章を作っておくなどが勉強のコツ
管工事施工管理技士を取得するメリットは大きいので、ぜひとも挑戦してみてください。
人材が不足しているからこそ、有益な資格です。

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